実家に帰ったとき、親が頭をボリボリ掻いている姿を見て、ドキッとしたことはありませんか?
「シャンプーは良いものに変えたのに、まだかゆがっている…」
「フケも減らないし、何が悪いんだろう?」
そんな方に、まずお伝えしたいことがあります。
頭皮のかゆみ対策は、実は「どのシャンプーを使うか」よりも「どう洗うか」の方が影響が大きいケースが多いんです。
現場で10年見てきた経験から言うと、高価なシャンプーに変えても改善しなかった方が、洗い方を見直しただけでかゆみが落ち着いた、というケースを何度も見てきました。
この記事では、シャンプー選びではなく、「入浴時の正しい頭皮ケア」にしぼって、今日から実践できる3つのコツを解説します。
(シャンプー自体の選び方については、こちらの記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください)
高齢者の頭皮がかゆい原因は乾燥?介護職がすすめる低刺激シャンプー
→ https://anshin-senior-life.com/senior-itchy-scalp-shampoo/
なぜ「洗い方」がそんなに重要なのか
高齢者の頭皮は、加齢によって皮脂や水分を保つ力が弱くなっています。
どんなに低刺激なシャンプーを選んでも、洗い方そのものが刺激になっていれば、効果は半減してしまいます。
特に、以下の3つが影響の大きいポイントです。
- お湯の温度
- 洗うときの力加減
- すすぎの丁寧さ
一つずつ見ていきましょう。
介護福祉士が教える!入浴時の3つのコツ
1. お湯は「ぬるめ」で(37〜38℃前後)
熱いお湯は気持ちよく感じますが、頭皮に必要な皮脂まで一瞬で洗い流してしまいます。
少しぬるいと感じるくらいの37〜38℃が、頭皮を守りながら洗える適温です。
「熱いお風呂が好き」という方には、シャワーで頭を洗うときだけ少しぬるめに調整するという提案の仕方がおすすめです。
2. 爪を立てず「指の腹」で
「かゆいところはないですか?」と、ついゴシゴシ洗ってしまいがちですが、これは頭皮を傷つける原因になります。
豆腐を触るくらいの優しさで、指の腹を使って頭皮をマッサージするように洗うことを意識してください。
3. すすぎは「しつこいぐらい」に
シャンプーのすすぎ残しは、頭皮にとって大きな刺激になります。
「もう流れたかな」と思ってから、さらにあと30秒すすぐくらいがちょうど良い目安です。
すすぎの最後は、生え際・耳の後ろ・襟足など、洗い残しが起きやすい部分を意識的に確認してあげてください。
私だったら、洗い方を見直す前に、まず一度だけ「どんな風に洗っているか」を実際に見せてもらうようにしています。
以前、ある方が「ちゃんと優しく洗っているつもり」だったのに、実際に見ると爪を立てて洗っていた、ということがありました。
本人には自覚がないことも多いので、言葉で伝えるより、一度実際の洗い方を確認する方が早く改善につながることが多いです。
洗った後のケアも忘れずに
洗い方を見直しても、髪を乾かすときの摩擦も見落とされがちなポイントです。
タオルでゴシゴシ拭くのではなく、タオルで軽く押さえるように水分を吸わせる方法に変えるだけでも、頭皮への刺激を減らせます。
ドライヤーを使う場合は、頭皮に近づけすぎず、20cm以上離して温風を当てることを意識してください。
注意点:こんな時は病院へ
洗い方を見直しても改善しない場合や、以下のような症状がある場合は、自宅ケアで様子を見ず、皮膚科を受診してください。
- 血が出るほど掻きむしっている
- 黄色い汁(浸出液)が出ている
- 赤く腫れ上がっている
- 広い範囲に湿疹がある
これらは感染症や皮膚炎の可能性があるため、医師の診断を優先してください。
まとめ:シャンプー選びと、正しい洗い方はセットで
今回のポイントをまとめます。
- 頭皮のかゆみ対策は、シャンプー選びだけでなく「洗い方」も同じくらい重要
- お湯はぬるめ(37〜38℃)、洗うときは指の腹で優しく
- すすぎはしつこいくらい丁寧に
- 乾かすときの摩擦にも注意する
「洗い方を変えただけで、こんなに違うんだ」と驚かれる方はとても多いです。
シャンプー自体の選び方も気になる方は、あわせてこちらもご覧ください。
高齢者の頭皮がかゆい原因は乾燥?介護職がすすめる低刺激シャンプー
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