「電気代が上がってから、暖房をつけるのが怖くなってね」
介護の現場にいると、高齢の方から本当によく聞く言葉です。
年金暮らしで出費を抑えたい気持ちから、寒さを我慢してしまう。
そのお気持ちは、よく分かります。
ただ、介護のプロとして一つだけ、どうしてもお伝えしたいことがあります。
寒さを我慢して風邪をひいたり、血圧が乱れて体調を崩したりすると、結果的に電気代以上の「医療費」がかかってしまうという現実です。
特に冬場は、ヒートショックなど命に関わるリスクも高まります。
大切なのは「我慢」ではなく、賢く・安く・安全に暖をとること。
この記事では、高齢者の暮らしを見てきた立場から、以下の2点を分かりやすくまとめます。
- どの暖房が一番電気代が安いのか
- お金をかけずに暖かさを保つコツ
【比較】暖房器具の電気代ランキング(1時間あたりの目安)
まずは、多くのご家庭で使われている暖房器具を、1時間あたりの電気代の目安で比べてみましょう。
※あくまで一般的な目安です。使用状況や機種で前後します。
| 暖房器具 | 1時間あたりの電気代 | 特徴 |
| エアコン(暖房) | 約10〜20円 | 部屋全体を暖めるが、設定次第で変動する |
| ファンヒーター | 約25〜35円 | 速暖だが、長時間使用は割高 |
| 電気ストーブ | 約30円前後 | 局所暖房向き、部屋全体は不向き |
| こたつ | 約5〜10円 | 下半身が暖かい、省エネ |
| 電気毛布 | 約1〜3円 | 圧倒的に安い |
| 着る毛布 | 約0円 | 電気を使わず体を直接保温 |
この表を見ると一目瞭然ですが、
一番電気代が安いのは「電気毛布」です。
特に、パナソニックの「くるけっと」のような体に巻いて使えるタイプは、「着る・敷く」を両立でき、夜間の冷え対策にも向いています。
▼ 電気毛布の詳しい選び方や、おすすめモデルについてはこちらの記事で解説しています。
【対策】熱を逃がさない「0円〜低コスト」の工夫
どんなに安い暖房を使っても、家の外に熱が逃げてしまっては意味がありません。
介護現場でも「暖房はついているのに寒い家」は、ほとんどが窓対策不足です。
今日からできる工夫をいくつかご紹介します。
- 夜は必ず雨戸やシャッターを閉める
- 厚手のカーテン、断熱カーテンに替える
- 窓にプチプチシート(気泡緩衝材)を貼る
- 窓際に家具を置き、冷気を遮る
これだけでも、体感温度はかなり変わります。
費用も数百円〜、ものによっては0円でできる対策です。
▼ 窓からの冷気対策(100均やホームセンターでできること)については、こちらで詳しくまとめています。
【注意】やってはいけない「安物買いの銭失い」
「安く暖まりたい」という気持ちが強すぎると、逆に危険な選択をしてしまうことがあります。
例えば、以下のようなケースです。
- 古いエアコンを無理に使い続ける→ 省エネ性能が低く、暖まりにくいため、かえって電気代が高くつきます。
- 古い灯油ストーブを使う→ 火事や一酸化炭素中毒のリスクがあります。
また、認知症のある方の場合、
「暖房の消し忘れ」や「ストーブの近くに洗濯物を置いてしまう」といった事故も、現場では実際に起きています。
「安い」だけで選ばず、「安全に使い続けられるか」も必ず考えてください。
▼ 「つけっぱなし」のリスクや、安全な使い方についてはこちらをご覧ください。
まとめ
高齢者が一番安く、そして安全に暖をとる方法は、部屋全体を無理に暖めるのではなく、体を直接暖めることです。
- 電気毛布や着る毛布で「着る・敷く」
- その上で、エアコンの設定温度を少し下げて使う
- 窓の冷気をしっかり防ぐ
この組み合わせが、健康と節約のベストバランスだと、現場で感じています。
寒さを我慢する必要はありません。
安心して暖房を使い、元気に冬を過ごしてください。それが、結果的に一番の節約につながります。

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