【介護視点】高齢者の「頭皮のかゆみ・フケ」対策!市販の低刺激シャンプーおすすめ4選

「最近、親のフケが目立つようになってきた」 「『頭がかゆい』と、しきりに掻いている…」 「毎日お風呂に入っているのに、なぜ?」

ご高齢の方の「フケ」や「頭皮のかゆみ」。

それは「不潔」だからではありません。 19記事目(体のかゆみ)でも解説した通り、加齢による「乾燥」が最大の原因です。

若い頃と同じ「洗浄力の強い」シャンプーを使い続けると、頭皮のバリア機能が壊れ、かゆみやフケ(乾燥した角質)が大量に発生してしまいます。

この記事では、「シニアの暮らし快適ガイド」として、高齢者のデリケートな頭皮を守る「正しいシャンプーの選び方」と、楽天で買えるおすすめの「低刺激シャンプー」を厳選して解説します。

なぜ高齢者の「頭皮」は、かゆくなるのか?

理由は「体」と同じです。

年齢と共に、頭皮の「皮脂(油分)」と「水分(保湿因子)」が両方とも減少し、肌(頭皮)が「乾燥性敏感肌」の状態になっているからです。

そこに、洗浄力の強いシャンプー(高級アルコール系など)を使うと、必要な皮脂まで根こそぎ奪ってしまい、バリア機能が崩壊します。

わずかな刺激で「かゆみ」を感じ、乾燥で角質(フケ)が剥がれ落ちるのです。

【専門家の視点】「フケ=不潔」という誤解がQOLを下げる

介護の現場でも、「フケ」や「かゆみ」の悩みは非常に多いです。 最大の問題は、ご本人が「フケ=不潔だ」と誤解し、さらにゴシゴシ洗いすぎて悪化させるケースです。

フケが気になると、人前に出るのが億劫になり、13記事目(ファッション)で紹介したような「おしゃれ」への意欲も失われてしまいます。

高齢者のフケ・かゆみ対策は、「洗浄」ではなく「保湿」です。

「洗いすぎ」をやめ、「頭皮に優しいシャンプー」に切り替えることが、QOL(生活の質)の維持に不可欠です。

高齢者向け「シャンプー」選び 3つの鉄則

1. 「洗浄成分」で選ぶ(最重要)

シャンプーの裏の成分表を見てください。

  • NG(洗浄力が強すぎる): 「ラウレス硫酸Na」「ラウリル硫酸Na」など(高級アルコール系)
  • OK(低刺激・保湿):アミノ酸系(ココイル〜、ラウロイル〜)」「ベタイン系」 迷ったら、「アミノ酸シャンプー」と書かれたものを選べば、まず間違いありません。

2. 「ノンシリコン」より「低刺激」

「ノンシリコン」は流行りましたが、髪のきしみを防ぐ「シリコン」は、必ずしも悪者ではありません。

それよりも、頭皮の刺激になる「香料」「着色料」「パラベン(防腐剤)」などが入っていない、「無添加・低刺激」処方であることの方が重要です。

3. 「泡で出る」タイプもおすすめ

ご高齢になると、指先に力が入りにくく、シャンプーをしっかり「泡立てる」ことが難しくなります。

最初から「泡で出てくるポンプ式」のシャンプーは、泡立て不足による「すすぎ残し(かゆみの原因)」を防げるため、非常に便利です。


頭皮も「肌」の一部です。

顔や体と同じように、冬場は特に「保湿」が重要になります。

「かゆみ」は、体(特に背中やスネ)にも出ていませんか? 体全体の「乾燥肌・かゆみ」対策については、こちらの記事で詳しく解説しています。

【介護視点】高齢者の「かゆみ」は乾燥が原因!背中・スネに効く市販の保湿クリーム・ローションおすすめ4選


【楽天で買える】おすすめ「低刺激・保湿」シャンプー4選

1.【低刺激の王道】ミノン (MINON) 薬用ヘアシャンプー

「肌が弱い」「敏感肌」向けのシャンプーとして、まず名前が挙がる鉄板ブランドです。

  • 特徴: 製薬会社(第一三共ヘルスケア)が開発。「植物性アミノ酸系」の洗浄成分。
  • 機能: 低刺激性・弱酸性。アレルギーの原因物質を極力カット。フケ・かゆみを防ぐ「薬用」処方です。
  • 【専門家の視点】: 「『ミノン』は、19記事目(体のかゆみ)で紹介した『キュレル』と並ぶ、敏感肌ケアの王道です。洗浄力が非常にマイルドで、必要な皮脂は残してくれる。乾燥が原因のかゆみに悩む方が、最初に試すべきシャンプーです。」
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ミノン 薬用ヘアシャンプー 450mL
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2.【フケ・かゆみ特化】コラージュフルフルネクスト

「乾燥だけでなく、ベタつき(脂漏性)のフケも混じっているかも?」という場合は、こちらが「薬用」として強力です。

  • 特徴: フケ・かゆみの「原因菌(カビ)」の増殖を抑える「ミコナゾール硝酸塩」を配合した、本格的な薬用シャンプー。
  • 機能: 「うるおいなめらかタイプ(乾燥肌用)」と「すっきりさらさらタイプ(脂性肌用)」を選べます。
  • 【専門家の視点】: 「もしフケが『乾燥したパラパラ』ではなく『湿ったベタベタ』なら、原因は乾燥ではなく『脂漏性皮膚炎』の可能性があります。その場合は、カビ菌を抑えるこのシャンプーが非常に効果的です。まず『うるおいタイプ(赤)』から試すのが良いでしょう。」

3.【泡で出る・全身OK】ミノン (MINON) 全身シャンプー 泡タイプ

「シャンプーを泡立てるのが難しい」「体も顔も、これ1本で済ませたい」という、究極のシンプルケアです。

  • 特徴: 最初から「泡」で出てきます。髪も、顔も、体も、これ1本で洗えます。
  • 機能: もちろんアミノ酸系の低刺激処方。
  • 【専門家の視点】: 「介護の現場では、この『泡で出る全身シャンプー』が非常に重宝されます。指先に力が入りにくいご本人でも簡単に泡で洗え、すすぎ残しが減ります。浴室に置くボトルが1本で済むのも、安全(転倒予防)の観点から素晴らしいです。」

4.【白髪染め併用】「白髪染めシャンプー・トリートメント」

「頭皮ケア」と「白髪ケア」を同時に行いたい、という需要も非常に高いです。

  • 特徴:白髪染めシャンプー」や「カラートリートメント」で検索。
  • 機能: 毎日のシャンプーやトリートメントで、徐々に白髪を色づけていくため、美容院に行く手間が省けます。
  • 【専門家の視点】: 「13記事目(ファッション)でも触れましたが、『白髪』が目立たなくなると、気分が若返り、外出意欲も高まります。ただし、製品によっては頭皮に合わない(かゆみが出る)場合もあるので、必ず『低刺激』や『アミノ酸系』と書かれたものを選んでください。」


まとめ

高齢者の頭皮の「かゆみ」「フケ」は、「不潔」なのではなく「乾燥」が原因です。

洗浄力の強いシャンプーをやめ、「アミノ酸系の低刺激シャンプー」に切り替えて、頭皮を「保湿」するケアを心がけましょう。

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