【介護視点】高齢者の「かゆみ」は乾燥が原因!背中・スネに効く市販の保湿クリーム・ローションおすすめ4選

「最近、親が『背中がかゆい』『スネがカサカサする』と、いつも体を掻いている…」 「夜中に、かゆみで眠れていないようだ…」

秋から冬にかけて、ご高齢の方の「かゆみ」の悩みは非常に深刻です。

それは、単なる「乾燥肌」ではなく、「皮脂欠乏性湿疹(ひしけつぼうせいしっしん)」という皮膚炎の一歩手前の状態かもしれません。

放置すると、かき壊して傷ができ、そこから細菌が入って「皮膚感染症」を引き起こすこともあります。

この記事では、「シニアの暮らし快適ガイド」として、なぜ高齢者の肌がかゆくなるのか、そしてその対策として市販で買える(楽天やAmazonで買える)おすすめの「保湿剤」を、介護のプロの視点で厳選して解説します。

なぜ高齢者の肌は「かゆく」なるのか?

若い頃と違い、高齢者の肌は「皮脂(天然の油分)」と「水分」の両方が極端に減少しています。

肌の表面を守る「バリア機能」が失われ、外部からのわずかな刺激(セーターのチクチク、ホコリなど)にも過敏に反応し、「かゆみ」として現れるのです。

【専門家の視点】

介護の現場では、「かゆみで眠れない」という訴えは、QOL(生活の質)を著しく低下させる大きな問題です。

最大のリスクは「かき壊し」です。

ご高齢の方は皮膚が薄くなっているため、少し掻いただけで皮膚が剥がれ、血が出てしまいます。

その傷口が治りにくく、そこから「とびひ」や「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」といった重い感染症につながるケースも少なくありません。

「かゆみ」は、我慢するものではなく、「保湿」で予防・治療するものだと考えてください。

高齢者の「かゆみ対策」保湿剤選び方の3原則

ドラッグストアには多くの保湿剤がありますが、「スースーする」ものや「刺激が強い」ものはNGです。

1. 「尿素(ウレア)」配合は避ける(場合がある)

「尿素(ウレア)」は、硬くなった角質(かかとなど)を柔らかくする効果は高いですが、皮膚のバリア機能が壊れている(かき壊し寸前)の乾燥肌には「しみる」「刺激が強い」場合があります。

敏感になっている背中やスネには、まず「低刺激」のものを選びましょう。

2. 「保湿・バリア機能」成分で選ぶ

かゆみ対策の2大成分はこれです。

  • ヘパリン類似物質(医薬品): 最もおすすめ。「保湿」「血行促進」「抗炎症」の3つの効果があります。乾燥肌の「治療薬」として病院でも処方されます。
  • セラミド(化粧品): 肌のバリア機能そのものを補う成分。刺激が少なく、優しい保湿ができます。

3. 「塗りやすさ」で選ぶ(ポンプ式 vs チューブ式)

毎日、全身に塗るものですから、「塗りやすさ」は継続の鍵です。

  • ポンプ式ローション: お風呂上がりに、サッと押して全身に伸ばせる。最も手軽です。
  • チューブ式/ジャー(容器)式クリーム: ローションより油分が多く、こっくりしている。特に乾燥がひどい部分(スネなど)に重ね塗りするのに適しています。

「顔」と「体」は別々に保湿しよう

今回ご紹介するのは「体用」の保湿剤です。

体の皮膚と顔の皮膚は厚さが違います。

顔には、顔専用に作られた、美容成分(シワ・シミ対策など)が配合された基礎化粧品を使うのがおすすめです。

50代・60代以上の女性向けのスキンケアについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

【50代・60代・70代向け】基礎化粧品おすすめ5選!シニアの肌に必要なのは「保湿」と「シンプルさ」


【介護のプロが厳選】おすすめ「かゆみ・乾燥肌」保湿剤4選

1.【医薬品】ヘパリン類似物質(ヒルドプレミアム/さいきa など)

「今あるかゆみを、本気でどうにかしたい」なら、この「医薬品」が第一選択です。

  • 特徴: 病院で処方される「ヒルドイド」とほぼ同じ成分。第2類医薬品です。
  • 機能: 「保湿」だけでなく、「血行促進」「抗炎症」効果で、乾燥からくるかゆみ・肌荒れを「治療」します。
  • 専門家の視点: 「これは『化粧品』ではなく『薬』です。カサカサして白く粉を吹いているようなスネや、かゆみが止まらない背中に非常に効果的です。ローションタイプ、クリームタイプなど様々あるので、使いやすいものを選んでください。」

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2.【セラミド・低刺激】キュレル (Curel) ボディケア ローション

「医薬品は強すぎるかも」「敏感肌なので、優しく保湿したい」という方には、これが定番です。

  • 特徴: 乾燥性敏感肌の定番ブランド「キュレル」。
  • 機能: 肌の必須成分「セラミド」の働きを補い、バリア機能を高めます。赤ちゃんにも使えるほどの低刺激設計です。
  • 専門家の視点: 「『治療』のヘパリンに対し、『キュレル』は『予防』と『保護』の王道です。刺激が全くないので、かき壊してしまった後の肌にも使いやすい。お風呂上がりの全身保湿の『習慣』として使うのに最適です。」

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3.【大容量・ポンプ式】ヴァセリン (Vaseline) アドバンスドリペア ボディローション

「とにかく全身に、惜しみなくたっぷり塗りたい!」というコスパ重視派にはこちら。

  • 特徴: おなじみ「ヴァセリン」のポンプ式ローション。非常に伸びが良いです。
  • 機能: ワセリン(油分)が肌の表面に「フタ」をして、水分蒸発を強力に防ぎます。
  • 専門家の視点: 「高級なクリームをチビチビ使うより、こうした大容量ポンプで『ベタベタになるくらい』塗る方が、乾燥は防げます。お風呂上がりの『5分以内』に、まだ湿り気が残っている肌に塗るのが最強の保湿術です。」

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4.【かゆみ止め成分】メンソレータムADクリームm

「今、この瞬間のかゆみが我慢できない!」という場合は、「かゆみ止め成分」入りも選択肢です。

  • 特徴: 「クロタミトン」「リドカイン」といった「かゆみ止め成分」を配合。
  • 機能: 保湿しながら、かゆみを直接鎮めます。
  • 専門家の視点: 「これは『保湿剤』というより、完全に『かゆみ止め薬』です。ただし、これを常用するのではなく、かゆみがひどい時だけ使い、普段のケアは『1』や『2』の保湿剤で行う、という『使い分け』が重要です。」


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まとめ

高齢者の「かゆみ」は、我慢すると悪化する一方です。

「熱いお風呂に入りすぎない」「ナイロンタオルでゴシゴシ洗わない」という習慣の見直しと共に、「お風呂上がりの保湿」を徹底してください。

「かき壊す前」の予防ケアが、何よりも大切です。

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