はじめに
冬になると、実家へ帰省した時に必ず思うことがあります。
「リビングだけは暖かいのに、廊下やトイレは冷蔵庫みたいに寒い…」
どれだけ家の中が温まりにくくても、親に言わせればこうです。
「昔からこの家に住んでるんだから、慣れてるんだよ」
でも、介護施設で多くの高齢者と向き合ってきた立場から言わせてください。
“慣れている” が一番危険です。
高齢者が冬場に倒れてしまう原因のひとつが「ヒートショック」。
これは特別な設備工事をしなくても、小型のセラミックヒーター1台で大幅にリスクを下げられます。
この記事では、「冬の実家を安全にするための、命を守るヒーター選び」について、わかりやすく紹介していきます。
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なぜ「ヒートショック」はトイレと脱衣所で起きるのか?
ヒートショックは専門用語で説明すると長くなりますが、要点はひとつ。
急激な温度差によって、血圧が大きく上下し、心臓や血管に負担がかかる現象です。
私たちが若い頃は血管がしなやかで、多少の温度差があっても身体がうまく調整してくれます。
しかし高齢になると、血管が固くなり、その調整が追いつかなくなります。
特に危険なのは…
- 夜中のトイレ(布団から出て身体が冷えている+真っ暗な廊下)
- 入浴前の脱衣(服を脱ぐ → 体温が急下降)
この「冷えた空間に一瞬でさらされるタイミング」が命取りになります。
実際、施設では「風呂の前後に倒れやすい」「夜間のトイレでふらつく」というケースが非常に多いです。
つまり、“家の中の温度差” を減らすだけで命が守れるということなんですね。
高齢者におすすめ!安全なヒーター選び 3つの条件
トイレや脱衣所で使うヒーターは、なんでも良いわけではありません。
高齢者の生活を考えると、以下の3つを必ず満たしてほしいところです。
① 「人感センサー」付き
スイッチのオンオフを忘れがちな高齢者にとって、これはほぼ必須です。
自動オン・オフのおかげで、
- つけっぱなし防止(電気代の節約)
- 屈んでスイッチを押す必要がない(腰に優しい) というメリットがあります。
② 「速暖(セラミック)」タイプ
トイレは滞在時間が短いため、2〜3秒で温風が出る “セラミックヒーター” が最適です。
オイルヒーターのように温まるまで数分かかるタイプは、トイレには向きません。
③ 「転倒時自動オフ」機能
トイレは狭く、足元が不安定になりがちです。
万が一ヒーターを倒しても、自動で電源が切れる機能があれば火災リスクをゼロにできます。
▼逆に危険なのは…
- 石油ストーブ → 換気・給油の手間があり、高齢者には危険
- ハロゲンヒーター → 前面が高温になり、衣類への引火や火傷リスクがある
寒いからといって「昔ながらのストーブ」を狭い場所に置くのは絶対NGです。
【工事不要】置くだけで安心!おすすめ小型ヒーター3選
ここからは、私が実際に施設や実家で使ってみて「これは高齢者向きだ」と感じたヒーターを3つ紹介します。
① アイリスオーヤマ(大風量セラミックファンヒーター JCH-12TD4)
とにかくコスパ最強。
「迷ったらコレ」と言える王道モデルです。
人感センサーの反応も良く、トイレに入った瞬間に温風が出ます。軽くて持ち運びやすいので、掃除の際も邪魔になりません。
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② 山善(セラミックヒーター DSF-TK12)
操作がシンプルで、機械が苦手な親御さんでも説明書なしで使えます。
余計な機能がない分、ボタンが大きくて分かりやすいのが特徴。
「消臭フィルター」付きのモデルなら、トイレの臭い対策も同時にできて一石二鳥です。
③ デロンギ(カプスーラ HFX30C11)
デザイン重視ならこちら。
イタリア製のおしゃれな外観で、実家の生活感を消してくれます。
コンパクトながらパワーも十分です。
トイレはもちろん、少し広めの脱衣所に置いてもインテリアを邪魔しません。
まとめ
ヒートショックは、特別な機器やリフォームが必要なわけではありません。
小型ヒーター1つで防げる “家の中の事故” です。
数千円の投資で、
- 夜中のトイレの危険
- 入浴前後の急激な寒さ
- 冬場の血圧変動
これらを減らせるなら、これほどコスパの良い安全対策はありません。
お菓子や日用品も喜ばれますが、今年の帰省土産は 「暖かさ」 を贈ってみませんか?
親御さんは照れながら受け取るかもしれませんが、その一台が “命を守る贈り物” になるはずです。
ぜひ、今度の帰省に合わせて検討してみてくださいね。
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